皆さんこんにちは。iO管理人のRyota(X/Twitter)です。
今回は「Steelseries Arctis Nova Pro」と付属の「GameDAC Gen 2」のゲーム使用レビューです。
Steelseriesといえば、ハイレゾに対応したGameDACやヘッドホン等で、ゲーミング仕様にも関わらず音質面でも非常に評価の高いメーカー。
今夏発売となったSteelseries Arctis Nova Proのシリーズ群は、利便性やデザイン性、そして性能と非常に高い完成度となってブラッシュアップされました。
以下、実際に使用してみてのレビューです。
追記・GameDAC Gen 2の単品販売がスタート
Amazonにて2023/04/07より、GameDAC Gen 2の単品販売がスタートします。
GameDAC Gen 2のみ欲しいという方にとっては朗報です。
Steelseries Arctis Nova Pro/GameDAC Gen 2
・これは何?
ゲーミングヘッドセット/ゲーミングDAC
・価格
Amazon
・ここすき
ESS Sabre Quad Core DAC搭載(すごい)
Jacob Wagner氏監修の北欧デザイン
かなり向上した定位感、音質
・うーん
特になし
・総評 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
星5・とてもオススメ
【更新情報】
2023/08/26に、最新の情報に更新しました。
Contents
開封の儀
今回はAmazonにて購入。
銀色の紙には「First Edition」と。
付属品
付属品はシンプルで、ヘッドホン・DAC本体に合わせて
- 取説類
- ゲーム機・PC本体との接続ケーブル × 2
- マイクカバー
- ヘッドホンケーブル
以上の内容になっています。
Steelseries Arctis Nova Proの外観レビュー
ヘアライン加工がかなりいい感じのヘッドホンです。
ヘッドバンド
ヘッドバンドは柔らかく伸縮性のある素材。幾何学模様がいい感じです。
また、ヘッドバンドの深さは3段階で調整可能。かなり細かく調整ができます。
スライダーは無段階調整。細かくフィッティングが可能です。
コントロール
本体左側にコントロールがあります。ここで音量とミュートの切り替えが可能。
イヤークッション
ヘッドバンドは合皮性です。
マイク
マイク部は金属のマイクカバーが。思いの外高級感があります。
マイク音質については後述しますが、チューニングはやや腰高なサウンド。非常に明瞭でゲインもしっかり高めです。
ちなみに、マイク部は格納が可能です。
Steelseries GameDAC Gen 2の外観レビュー
続いて、新しくなったGameDAC Gen 2です。
Steelseries Arctis Nova Proにセットで付属します。
全体図
右側のボリューム部が印象的なデザイン。
非常にミニマルですが、操作性は損なわれていません。
ついに3.5mmジャックに対応
前モデルである「GameDAC」は、ポートが専用端子になっており、他社製のヘッドホン(3.5mmジャック)を使用する際は、
間に変換ケーブルを使用しなければなりませんでした。
しかしながらGen2からは3.5mmジャックが最初から搭載。これでイヤホンなんかも使用可能になります。
LINE IN・OUTを搭載
IN側にスマートフォンを接続してDiscord通話やYouTube再生
OUT側にはスピーカーやストリーミング用の音声出力など、
背面もシンプルな端子ながら、とても便利です。
全体的な使用感
ではここからは、全体的な使用感も含めてのレビューを。
質感がかなりいい
ワグナー氏といえば、北欧の高級オーディオブランドのBang & Olufsenやミニマルなデザインが人気の腕時計NordGreen等のデザインを手掛けているデンマークの巨匠ですが、Steelseries Arctis Nova Proのデザイン監修に参戦してる模様。
ゲーミング特有のゴテゴテしさがなく、非常にクールなデザインに仕上がっています。
装着感がとてもいい
ヘッドホンは本革のイヤーパッドがとてもいい仕事をしていて、つけ心地とても良好です。
側圧がそこまで強くないにも関わらず、低反発のパッドがピッタリ頭部に密着するため、遮音性や音の聞こえ具合の向上に直結しています。
クッション性はいわゆる低反発寄り。密度感がありもちもちとしています。
また、見た目的に重量を感じそうですが、実際手で持ってみても重さは特に感じられず、
ヘッドバンドが上手く自重を分散させてくれるため、装着感はとってもいい感じ。疲れにくそうです。
PS5とSwitch2台に常時接続が便利すぎる
背面にUSB-Cポートが二つありますが、これは二つのデバイスを常時接続が可能だということ。
つまり「PC×PS4」や「Switch×PC」といった接続が可能だということです。
また、PCでの操作やソフトは使用できなくなりますが「PS5×Switch」の環境でも十分に動作するため、
Apexとスプラトゥーンを頻繁に行き来する僕にとっては、とっても大助かりな機能です。
Appleのイヤホン「Earpods」が使える
いつも友人とVCを繋ぎながらプレイする際、Earpodsを使用しているのですが、
Steelseries GameDAC Gen 2でもAppleのイヤホン「Earpods」が十分使用可能でした。
IE100Pro等のL字ジャックと微妙に相性問題あり
Steelseries GameDAC Gen 2ですがイヤホンの端子が少し奥まっているのでL字のジャックがやや刺さりにくい構造になっています。
今回、IE100Proにて音質チェックを行いましたが、かなり置くまでグッと押し込まないと接触不良を起こしてブツブツとなります。
使えないことはないのですが、使用にあたっては延長ケーブル等を間に挟んだほうが安心ですね。
ゲーム使用レビュー
Apex、スプラトゥーン、Valo等をプレイ。
チェックにはモニターイヤホンを使用しているため、EQはすべてフラットでチェックしていきます。
左右の定位感はもちろん、上下の再現も得意です。流石の定位。
サウンドチェック使用機材
ヘッドホン:AKG K712 Pro (cable:OYAIDE HPSC-X35)
イヤホン :Sennheiser IE 400 PRO
スピーカー:IK Multimedia iLoud Micro Monitor (cable:Belden 88760)
Astro mixampとGameDAC Gen 2の比較
全体的な印象
手持ちのASTRO MIXAMPと比較してみますが、
- レンジがひとまわり広い。
- 低音域と高音域に余裕がある
- 解像度が明らかに高い
これらの点において音質面ではかなりアドバンテージがあるように感じられました。
少なくとも音楽を聴く、という用途であれば明確な差があります。
定位感はやや優勢
確かに上記の変化に支えられ、定位感はGameDAC Gen 2が優勢であるように感じます。
しかしながらASTRO MIXAMPも十分な定位感。「今すぐ買い換えるべき」までは行かないものの
実際には細かい立体感の分解能では差があるように感じました。
この音質差は、ESS社製のSabre Quad Core DACを積んでいることに由来していそうですが、
ゲーミング製品にも関わらず、音質に対する力の入れようが「ガチ」なのは驚きです。
手持ちのAKG K712でもチェックしてみましたが、ハイレゾ音源などはかなり顕著に差が出ます。すごい。
ゲインレベルに関しては同じくらい
ただ、ゲインについては大きな差はない模様です。
どちらもバスパワー故に、ボリュームは八割くらいの出力まで上げていい感じですね。
MIXAMPから買い換えるべきか?
主にFPS、TPS用途で音質を見ていきましたが、
確かに音質は向上しているものの、ゲーム用途の場合「急務ではない」という印象を受けました。
- ASTRO MIXAMPの上下の定位感を改善したい
- より細かいEQ調整を行いたい
- より分解能の高い、高音質を試してみたい
以上の要望に当てはまる人にはとてもおすすめです。
実際「はっきりと認知できる音質の差」はあるので、満足度は非常に高いですね。
まとめ
- ESS Sabre Quad Core DAC搭載(すごい)
- Jacob Wagner(ヤコブ・ワグナー)氏監修の北欧デザイン
- 高級感のあるデザイン、質感
今のところケチをつけるところが見当たらない本製品。
強いて弱点を挙げるならば、硬いフレームのメガネの上からヘッドホンを装着すると若干音が変わる点くらいです。
ピカピカと光るヘッドホンは色々とありますが、金属のヘアライン加工の反射がかっこいいヘッドホン、ほとんど唯一じゃないでしょうか。