皆さんこんにちは。iO管理人のRyota(X/Twitter)です。
今回は、Technics EAH-AZ60を半年ほど使用してみてのレビューです。
前機種「AZ70」からさらにブラッシュアップを重ねて発売された当モデルは、
型番こそ下位ですが、性能面ではほぼ「上位」と認識しても問題のない完成度。
以下、実際に使用してみてのレビューです。
Technics EAH-AZ60
・これは何?
ワイヤレスイヤホン
・価格
・ここすき
豊かな低域と優れた中高音域の表現
装着感の良さ
ノイキャン・マルチポイントと機能満載
・うーん
上位機種と比較してケースの質感は普通
qi充電には非対応
・総評 ⭐⭐⭐⭐⭐️
星5・とてもオススメ
【更新情報】
2022/06/05に、最新の情報に更新しました。
Contents
開封の儀
パッケージは簡素ながら、梱包やデザインにはこだわりが見られます。
付属品一覧
付属品は比較的簡素です。
- 充電ケース
- イヤホン本体
- USB-Cケーブル(約20cm)
- イヤーピース(計7種類)
- 取説類
イヤーピースが比較的充実しています。
これだけあれば大きさが合わない問題は無さそうです。
外観レビュー
本体前面
筐体はプラスチックです。
ヘアライン加工が綺麗で、高級感がありますね。
本体裏面
裏面には充電端子と左右表示が。
状態を表すLEDも裏面です。
本体ケース
本体ケースは、イヤホン本体と同じような仕上げになっています。
材質はプラスチックながら、表面加工がいい感じで高級感があります。
しかしながら、個人的に手触りやqi充電非対応等、もう少し良くなる余地があるように感じました。
Technics EAH-AZ60の操作方法
Technics EAH-AZ60のペアリング方法
ペアリング方法は、左右のイヤホンのいずれかを「7秒間」ホールドで
ペアリングモードに切り替えを行って接続、といった流れです。
Technics EAH-AZ60の基本操作方法
再生、停止、及び曲のスキップ等はオーソドックスな操作方法です。
下記では、その他機能のデフォルト操作をご紹介します。
「左」「右」1回タップ
▶︎再生/停止
「左」2回タップ/3回タップ
▶︎音量下げる/上げる
「左」「右」長押し
▶︎外音取り込みモード切り替え
なお、これらの操作はアプリよりカスタムが可能です。
Technics EAH-AZ60 音質レビュー
iPhone12 Pro及びMacBook Airにて試聴。音源はAppleDigitalMaster音源です。
高音域・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
中音域・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
低音域・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
空間表現・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
迫力・・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
味付け・・・星2 ⭐⭐☆☆☆
僕はベースとピアノが弾けるので、それらの楽器に注目してヒアリングを行いました。
傾向はややドンシャリで、音場は広めです。
十分な音圧で気持ちよく聞くことができます。
- テクニクス特有のジャンルを選ばない元気なチューニング
- 同価格帯トップクラスの解像度と定位感
- 噂通りのハイミッドレンジ帯の解像度の高さから来る豊かな響き
かなり音質、良いです。
では実際に曲を聞いてレビューを。
RockSound
コンポーザーであるn-buna氏とスタジオの技術で生まれる「音圧を担保しつつダイナミックレンジをできるだけ殺さない、立体感のあるマスタリング」が非常に高いレベルで感じられます。
DARKGLASSのベースの歪みから、ボーカルのウィスパーボイスの高いところまで正確に、質感を持ちながらちゃんと鳴らしてくれます。
また、耳が痛くなるような高音域の刺さりも酔いそうになるような輪郭のぼやけた重低音もありません。
この点に関して、ドンシャリ傾向にチューンされるTWSが多い中で、よりモニターチックで自然な鳴りに合わせてくれるイヤホンは、とても好印象。
JazzSound
珍しい5/4拍子で有名なジャズナンバー、TAKEFIVEです。
まず音場が広いことから、再生直後の広がりが非常に鮮明に感じられます。
また「自然な高音質を実現する独自の音響構造「アコースティックコントロールチャンバー」「ハーモナイザー」」と謳うだけあり、特にハイミッドに周波数帯が集中する生楽器の解像度は非常に高く感じられます。
歪み感が少なく、自然な鳴りを楽しむことができる印象です。
EDMSound
みんな大好きZedd, Alessia Cara – Stayです。
音圧と定位感、そして意外にも低音域の他に高音域の存在感が試されるEDM系の音源も、余計な歪みもなく綺麗に鳴らしてくれます。
こういった楽曲を聴くとき、元気めのチューニングとレンジの広さはより際立つ印象、とてもいい感じです。
ノイズキャンセリングの効果レビュー
ノイズキャンセリングについては、かなりいい感じといった具合です。
【iOtakuによるノイズキャンセリング評価】
総合評価・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
対騒音性能・星4 ⭐⭐⭐⭐☆ (カフェの騒音程度)
圧迫感・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟 (耳圧はほとんどなし)
賑わっているカフェの雑踏が消える程度のノイズキャンセリング力です。
電車の走行音などは、低い走行音を残してほとんどカットしてくれます。
構造自体の密閉性能は高いことも相俟って、非常に良好な効き具合です。
また圧迫感のなさは見事です。非常に自然なかかり方をします。
AirPods ProやSONYのXM4等と比較すると、ややノイズキャンセリングのクオリティは低下しますが、
それでも日常使いでは十分な性能であるように感じます。
まとめ
GOOD
豊かな低域と優れた中高音域の表現
装着感の良さ
ノイキャン・マルチポイントと機能満載
BAD
上位機種と比較してケースの質感は普通
qi充電には非対応
音質面でも、機能面でも
総じて欠点らしい欠点のない優等生。
実際に半年ほど使用してみて、そう感じました。
ややドンシャリながら、色付けの少ない自然でオールマイティなチューニングは、
楽曲のジャンルを選ばず、楽しく音を奏でてくれます。
また、解像度もかなりいい感じ。
Technicsの名に恥じない、非常に良いワイヤレスイヤホンです。