音質、デザイン、機能性ともに、最強スペックです。
皆さんこんにちは。iO管理人のRyota(X/Twitter)です。
今回は、Shure社のダイナミックUSBマイク「Shure MV7」を購入しました。
本マイクは、ボーカル用マイクの名機である「SM7B」を現代的にアップデートし誕生したマイクです。
その豊かで温かみのあるトーン、優れた外部ノイズ遮音性能、全体的な汎用性にかなうマイクは、マーク・マロンからマイケル・ジャクソンまで、長年にわたって多くのアーティストに愛されてきました。
以下M1 MacBook Airにて、使用レビューです。
Shure MV7
・これは何?
USB/XLR接続が可能なダイナミックマイク
・ここすき
とても良いサウンド
ミニマルなデザインと操作性
XLRとA/IFを組み合わせれば、とても良い音に
・うーん
ややお値段が張る
・総評 ⭐⭐⭐⭐⭐️
星5・とてもオススメ
【更新情報】
2024/11/21に、おすすめのEQ設定を含めた最新の情報に更新しました。
Contents
開封の儀
いざ開封。
付属品は、本体に説明書類。
本体の端子はMicroUSBなので、そこからUSB-AとUSB-Cに変換されるケーブルがそれぞれ付属します。
- MicroB-USB-Cケーブル(3 m)
- MicroB-USB-Aケーブル(3 m)
- 5/8-3/8 変換ネジ
もうかっこいい。
外観レビュー
非常にミニマルです。
上部にはタッチセンサー式のコントローラー。
- マイクミュートマイクゲインの調整
- PC音量の調整
- モニターする音量の調整
- モニター音量とPC音量のMIX具合調整
これらの調整が可能です。
物理ボタン式では無いためやや操作性は落ちますが、マイク入力中に「カチカチ」と操作音が入らないのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
背面の端子類はデータ通信用のMicroUSBとXLRオス端子、そしてモニター用のイヤホンジャックです。
PC等の音声や、自身の声などをここから直接モニターできます。
あわよくば、ここはUSB-Cであって欲しかった。
マイクカバーを外すとこんな感じ。
取り外し可能である点は、清潔さの担保に直結するのでありがたいです。
ただ、デザイン的にはマイクカバーはあったほうが良いですね。
MV7をカメラ三脚に接続
当方いくつかマイクアームを持っているのですが、Shure MV7は比較的マイクとしてコンパクトな上に、操作パネルが本体上部に設置されているため、今回はカメラ用三脚に直接接続し卓上スタイルで使うことにしました。
勿論カメラネジ(1/4″)とSHURE規格(5/8″)は異なるため、トモカさんの変換ネジを購入しています。
使用しているスタンドはこれ
ちょうど口元手前にマイクが位置する上に、
スタンドのゴム足がいい塩梅に振動を抑えてくれるため、かなり便利かつ快適になりました。
勿論カメラを支える為のポータブル三脚のため、安定感は抜群です。 微動だにしません。
使用感と音質レビュー
それではしばらく使用してみての使用感をば
ダイナミック特有のノイズの無さとレンジ感
指向性が強いため、窓の外がうるさいような状況でも、自身の声のみをクリアに相手に伝え続けてくれます。
騒音が心配になるような状況でも、相手にはその騒音が届きづらいので安心感があります。
実際にテスト中、使用中騒音が心配になる時があり、相手に度々確認をとったのですが、全く騒音は聞こえないそう。
操作感は抜群
本体上部のタッチパネルで操作できるは勿論、専用ソフトの用意があるため、そこから端末上で操作管理も可能です。
「auto」「manual」の2モードがあり、それぞれ細かくパラメーターを変更できます。
チャットにおすすめのEQ設定
特にZOOMやゲームVC等でお使いになられる場合は、
- オート設定では「mic position:Far」「Tone:bright」
- マニュアル設定では「EQ:High pass & Presence boost」
に設定されるのがおすすめです。
特に声の明瞭感が上がり、声が聞こえやすくなる印象です。
オーディオインターフェースでのShure MV7使用レビュー
オーディオインターフェースとのXLR接続で、音質がグッと向上する
本マイクはPCでのストリーミングに特化しているマイクなので、USB一本で使用できる点が特徴ですが、XLR端子を装備しているため、オーディオインターフェースで本格的に運用することも可能です。
マイクのことを全く知らない友人複数人に「USB接続」と「XLR接続」の違いを聞き分けてもらいましたが、「はっきり知覚できるくらい、クリアさと音の幅(おそらくレンジ感のこと)が良くなった」ととても好評をいただきました。
勿論オーディオインターフェースとの相性は性能によって差は出ますが、もしオーディオインターフェースをお持ちの方はぜひ試してみてください。
チャットにおすすめのEQ設定
特にZOOMやゲームVC等でお使いになられる場合は、オーディオインターフェース側で
- 80〜120Hzくらいから下の帯域をカット
- 1〜2kHzあたりをあげて鮮明度をあげる
- 100〜300Hzあたりをあげて柔らかい印象にする
- ボーカルが少しこもって聴こえたり、
ウォームな場合には2~6kHzの間を広い範囲を2〜3dBブースト。
に設定されるのがおすすめです。
特に声の明瞭感が上がり、声が聞こえやすくなる印象です。
ちなみに接続にはCABLECRAFT音光堂さんの「BELDEN EC-1192A-B-005(ハンダ:KESTER44、プラグ:NEUTRIK NC3FXX−B /NC3MXX-B)」を使用しています。
一般的な中華製のケーブルと比較して、解像感とレンジ、及びファットな暖かさがより強調されるような印象。
Blue YetiとShure MV7の比較レビュー
現在ストリーミングマイクとして主流である2機種ですが、使用感について比較していこうと思います。
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Blue Microphones(ブルー マイクロフォン)
音質 ・ Shure MV7
この辺りはほぼ好みです。両者とも内蔵プリがあるのでUSB一本で運用できますが、SHUREのマイクの方がややファットで温かみを感じられます。
しかしながら、正直USB接続では音質に大きな差はほぼ無いと言えます。
ちなみにXLRで接続する場合を考慮すると、圧倒的にShure MV7の方が音が良いですね。
感度については、やはりコンデンサーマイクであるYetiの方が高いです。
ちなみにですが、両者を完全に初期設定でフラットな状態で使用すると、得意な帯域の違いや構造の問題から
MV7はコンデンサーマイクと比較してややくぐもった音になります。
ある程度知識のある方であれば問題ないかと思いますが、特にDiscord等でのVC目的であればEQ等でミドルからハイミッドあたりを持ち上げてあげるとよりクリアで鮮明な音になりますのでご参考まで。
機能性・DRAW
専用アプリやタッチパネルの利便性でShure MV7優位ではありましたが、Yetiはストリーミングセットで専用のマイクアームが使用できるため、専用マイクアームでの使用を考慮するとドローとします。
またミュートボタンですが、やはり物理ボタンのYetiの方が安心感は上です。
このマイクアームにも勿論Shure MV7は取り付け可能ですが、ややコンパネが操作しずらく(見えない)なります。
結論・USB接続での音質では大健闘。しかしながら総合評価ではShure MV7が推せる
そもそも本体価格の値段差が10,000円ほどあるので、値段差がそのまま出たと言えばそうですが、逆に言えばYetiもとても良い音でストリーミングが可能。どちらも良い機種です。
まとめ
何より見た目が最高な上に、MicroUSBである点以外はPC接続用のマイクに求める全てが備わっているマイクです。
少しお値段は張りますが、あえて選ぶ価値が十分にあるとてもオススメのUSBマイクです。