何かと話題の、全部入り4Kモニターです。
皆さんこんにちは。iO管理人のRyota(Twitter)です。
今回は、SONYから新設されたゲーミングブランド「INZONE」より、初めてリリースされた同社のゲーミングモニター「INZONE M9」のレビューです。
天下のSONYが手掛けたこともあり、発売時は非常に期待値の高かった本製品。
発売直後からネットではかなり話題になったものの、非常に強気の値段設定に対して粗が目立つことから、
かなり辛辣な意見なども吹き荒れた製品でした。
しかしながら、数回にわたるファームウェアアップデートや値段改定を経て、競合他社製品と競り合えるコスパと完成度に落ち着きました。
今買うのであれは、かなり「アリ」な選択肢です。
SONY INZONE M9
メリット
- 値段改定で高コスパに
- 4辺フレームレスのミニマルなデザイン
- 4K液晶モニターとしては最高レベルのスペック
デメリット
- フレームレスとしては少しフレーム太め
- 通常価格は割高
【更新情報】
2024/11/18に、最新の情報に更新しております。
Contents
開封の儀
外装はシンプルな段ボールながら、INZONEのロゴがアイコニックに配置されたデザイン。
箱を開けると、すぐセットアップガイドが読めるようになっていました。
いつも取説を読む手間を惜しむのですが、こういった配慮が行き届いているのはさすが日本企業です 。
付属品一覧
付属品は以上の通りです。
- AC電源アダプター
- AC電源コード
- セットアップガイド
- 取扱説明書
- Color Calibration Factory Report
- 保証書
- INZONEステッカー
セットアップ
それでは、ここからはセットアップを。
大まかに配線含め3ステップ。ネジ固定は一箇所とかなり簡単です。
モニター面を下にしてスタンドを取り付けるため、セットアップ時にはバスタオル等を作業場に敷くことをおすすめします。
STEP
スタンド部品二つをねじ止め
STEP
モニター本体を合体
STEP
配線を行う
電源やDPケーブル等の接続を行います。
ACアダプターの大きさが話題でしたが、4Kモニターであれば一般的な部類でしょう。
外観レビュー
それでは、ここからは外観に関するレビューを。
前面
3本足がかなりスタイリッシュ。
他にはないデザインですね。
背面
かなりスッキリとした背面です。
スタンド部
モニタースタンド可動域について
スクロールできます
モニタの高さは全高で409mm〜479mmの範囲内で調整が可能。
スクロールできます
角度に関しては0度から20度。共に無段階調整が可能です。
ポート部
ポート部は以下の通り
- DisplayPort 1.4 x1
- HDMI 2.1 x2
- USB-A x3 (downstream)
- USB-B x1 (upstream)
- USB-C x1 (DPAltmode/upstream)
- 3.5mmオーディオジャック
- 電源ポート
周辺機器の相互利用が便利なKVMスイッチ
このUSBポートは、オートKVMスイッチに対応しています。
入力機器(PC/コンソール)を切り替えた時、自動で周辺機器(キーボード/マウス/ヘッドセット)の接続先を切り替可能です。
例えばMacBookとゲーミングPCで、同じマウス、キーボードを配線切替せずに使える機能になります。
巧みなケーブルマネジメント
3本足の中央には、ケーブルを通す穴が斜めに開いており、
ケーブルをまとめる機能がついています。
外見はかなり細めなスタンドだったため、このような配慮がなされているのは想定外でした。いい感じ。
使用感レビュー
ここからは、実際に使用してみてのレビューです。
普通に快適なスタンド
ネットの評価を見る限り「スタンドが不安定ですぐ倒れる」といった評が多くみられました。
実際4Kモニターで高重心な製品ゆえに戦々恐々としていたものの、いざ実機に触れてみると
普通に安定感があり特に不安は感じませんでした。
むしろモニターを倒してしまうほどベタベタと触れる環境だと、製品云々よりも環境の見直しをした方がいいように思います。
奥行を取らない優秀な設計
これまで、レビューのあるなしにかかわらず、4K27インチのモニターはそこそこの数渡り歩いてきましたが、
4K27インチの場合、モニター自体が重いゆえに、スタンドの奥行きが30CM越えの製品ばかりでした。
そのため、4K27インチ越えのモニターを快適に使用しようと思うとモニターアームの導入が必須だったのですが、INZONE M9は付属スタンドを使用した際の奥行きが17cm。これはモニターの中でも非常に優秀。
たいていが20cmを超えてくるイメージなので、付属のスタンドをそのまま使用する方にはとてもおすすめできます。
ベゼルはやや太めながら、高い没入感はあり
スクロールできます
モニターを選ぶ際、いつもフレームレスデザインを選ぶようにしていますが、やはり良いですね。
劇的な違いかどうかを問われるとそうではないものの、やはり余計な要素が廃されているデザインは映像に対しての没入感を高めますし、モニターアームを導入すればあたかも画面が浮いているかのようなシームレスさを得ることができます。
PS5にて、4K/120Hz/HDR/VRRの動作に対応
スクロールできます
ps5での最高画質出力に対応しています。
ps5側の本体設定からテストが行えますが、問題なく適応可能。
96分割のローカルディミングも相まって、明暗差の強い非常に綺麗な画質でプレイが可能です。
まとめ
SONY INZONE M9
メリット
- 値段改定で高コスパに
- 4辺フレームレスのミニマルなデザイン
- 4K液晶モニターとしては最高レベルのスペック
- USB-C入力がある稀有なモニター
デメリット
- フレームレスとしては少しフレーム太め
- 通常価格は割高
ゲームも作業もでき、windows/Mac/PS5とハードを頻繁に行き来する筆者にとって、まさに願った機能が「全部もり」されているモニターでした。
ネットの評価がかなり荒れているものの、実際に手にしてみるとゲームプレイや作業に直結するような不満は一つもありませんでした。
確かに値段を鑑みると高級品とは言えない多少の粗は見られましたが、
INZONEブランド初となるモニターとしては、実用十分の安定性も兼ね備えており完成度は高いと言えるのではないでしょうか。
思い切って乗り換えてみましたが、非常に快適です。