イージーリスニングの入門機として最適かつ最高の選択肢
皆さんこんにちは。iOtaku管理人のRyota(@iOtaku_R|Twitter)です。
今回は、インナーイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS TrueAir2+」のレビューです。
筆者自身インナーイヤーのイヤホンを愛用しているのですが、いかんせんAirPods以外の選択肢が皆無であった今日このごろ。
ついに欲しかった機能がちゃんと搭載された、かつハイコスパな製品が出来ました。
費用対効果でつい笑顔になってしまう、丁度いい出来です。
SOUNDPEATS TrueAir2+
・これは何?
完全ワイヤレスイヤホン
・価格
・ここすき
なにより装着感が楽・AirPodsの6分の1の価格(!)
・うーん
値段を鑑みれば上等だが、いささか中高音域のチューニングが甘い
・総評 ⭐⭐⭐⭐🌟
星5・かなりオススメ
【iOtakuによるイヤホン評価】
音質・・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
装着感・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
デザイン・・星3 ⭐⭐⭐☆☆
コスパ・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
携帯性・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
【スペック評価】
☑︎aptX(超低遅延)・ □防水・☑USBtype-C
☑︎Qualcommチップ搭載・□マルチポイント接続
□ノイズキャンセリング・☑︎qi充電・□純正アプリ
【更新情報】
2022/07/18に、最新の情報に更新しました。
Contents
開封の儀
かなり小さめの箱で届きました。
あけます。
値段の割にかなり凝った仕様。スポンジで丁寧に梱包されていました。
全体を覆うフィルムと、金属端子を絶縁するシートを取り除くと電源が入る仕様。
内容物
取説類に本体、充電用のUSBtypeC端子と、シンプルな構成です。
見た目・質感
よく「AirPods型」のインナーイヤータイプイヤホンは、謎の突起があったり、妙に太かったりと、デザインで見劣りすることが多かったのですが、かなり洗練されています。僕自身見た目が変なものはあまり持ちたくない主義なので、このあたりはポイント高いです。
ただ、堂々たる企業ロゴに対しては、ミニマルな感じではないため人を選びますね。
充電端子や着脱センサーです。LEDも内側に設置されているのは着用時にチカチカ光っているのが気になりにくくて良いですね。
内側も至って普通。気になる点も特になし。
タッチセンサー
「S」のロゴの部分がタッチセンサーになります。
感度も非常に良好。無反応でイライラすることもなさそうです。
マイク
4-micを搭載しており、周りのノイズをカットし、クリアな通話環境が実現できます。
cVcノイズキャンセリンクに加え、通話の際に風切り音や環境音を低減させる、通話音質を向上させることができ、Web会議などにも役立ちます。(Amazon説明より)
使用感は後ほど。
ケース
マット加工が施されたプラスチック製です。
コスパと質感のバランスをとった感じの質素なケースですね。
非常に薄く、ポケットに雑に入れても気にならないレベルです。これは嬉しい。
また、筆者が今回購入したのはワイヤレス充電に対応したモデルなので、AirPodsよろしくqi充電が可能。
これはすごくうれしい。4000円台とは思えない充実ぶりです。
充電端子はみんな大好きUSB-Cです。
全体的な使用感
装着感
良好です。
頭を左右に振ってもあまりズレないくらいにはフィットしています。
ペアリングは爆速
滅茶苦茶早かったです。
普通、設定画面の「その他のデバイス」の欄に検索結果が表示されるのを待ってからペアリングを行いますが、一瞬で現れました。
正直Airpodsがペアリング速度最強だと思っていたのですが、それよりも早く度肝を抜かれましたね。
また、ペアリング設定後の電源を入れてからの接続も一瞬でした。すばらしい。
音質
iPhoneXsにて試聴。音源はAppleDigitalMaster音源です。
値段を考えながらヒアリングすると、非常に良い音です。
SOUNDPEATS TrueAir2(+はqi充電対応か否かの差)は、なんとVGPアワードで「コスパ大賞」と「Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン(5千円未満)」で「金賞」をダブル受賞しているんですね。
購入前から音にも期待していましたが、期待通り十分な性能でした。
【iOtakuによる音質評価】
高音域・・・星4 ⭐⭐⭐⭐☆
中音域・・・星3 ⭐⭐⭐☆☆
低音域・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
空間表現・・星3 ⭐⭐⭐☆☆
迫力・・・・星5 ⭐⭐⭐⭐🌟
味付け・・・星2 ⭐⭐☆☆☆
僕はベースとピアノの奏者なので、それらの楽器に注目してヒアリングを行いました。
ファーストインプレッションとしては、非常に元気なサウンド、音場は狭め、音圧は期待以上、傾向はややドンシャリで聞きやすく、3kHzあたりに若干のピークがある、といった具合です。
- 14.2mmの大型ドライバーの迫力
- やや曖昧な脳内定位感
- 高解像度な現代音楽を正確に鳴らし切るポテンシャル
- ベースの輪郭まで担保した正確で迫力ある重低音
- サ行(3kHz前後)が若干刺さる
かなり音質、良いです。
では実際に曲を聞いてレビューを
RockSound
最近話題のヨルシカです。
コンポーザーであるn-buna氏とスタジオの技術で生まれる「音圧を担保しつつダイナミックレンジをできるだけ殺さない、空間を広く使う立体感のあるマスタリング」がよく表現できています。
音圧戦争が一定の収束を見せている中、再生機器や配信環境のスペックの向上によりより高品質な楽曲が増えています。そんな作り手のこだわりをしっかり表現できるスペックは心強いです。
DARKGLASSのベースの歪みから、ボーカルのウィスパーボイスの高いところまで正確に、質感を持ちながらちゃんと鳴らしてくれます。
特にこの曲は、ボーカルに常にうっすらとリバーブがかかっているのですが、その減衰までリニアに感じられます。いい音です。
JazzSound
珍しい5/4拍子で有名なジャズナンバー、TAKEFIVEです。
想像していた以上にベースが深く沈み込むように鳴り、金管がちゃんと高いところまで歪まずに伸びてきます。
やはりドライバーが大きい分、表現能力にも大きなアドバンテージとなっているようでローエンドからハイエンドまできっちり音として鳴らす事ができるのは素晴らしいと思います。
そもそもこのイヤホンは「インナーイヤー」で「ワイヤレス」で「4000円」です。正直それ相応の音であると思っていましたが、これは予想外でした。
ClassicSound
ピアノの音の質感は勿論、僕はいつも音のきめ細かさの表現を見極める際、ピアノのダンパーノイズ(ペダルを踏んだ際、鍵盤を離した時にダンパーなどの機構が元の位置に戻る音)に注目して聞いているのですが、ダンパーノイズの小さい音もしっかり音にできていてとても満足です。
味付けが非常に少なく、ナチュラルな音色なので古い音源はいささかノイジーになってしまいますね。最近の収録曲が向いているサウンドです。
EDMSound
みんな大好きNCS、Alan Walkerです。
バイオセルロースドライバーを使っていると言うだけあり、音の立ち上がりや躍動感は非常にリニアです。特にこの曲の核となるメロディの躍動感はなかなか味わえないものがあります。
また低音も非常によく出ています。長時間大音量で聞いていると酔うレベルです。
AirPodsとの比較
今回僕は「AirPodsのサブ機」として、安いけどちゃんと使えるインナーイヤー型TWSイヤホンを探していました。そこで、本家AirPods(第二世代)との比較を行い、「どれぐらい使えるか」について比較レビューを行っていきたいと思います。
値段差が6倍近くありますが、健闘しています(なぜ,,,?)
音質・・AirPodsの勝利
ここは流石に値段差が出ました。
TrueAir2+と比較して、空間表現と抜けのいいサウンドで差がついています。
また、TrueAir2+がかなり元気のいい、裏を返せば聞き疲れるサウンドチューニングなのに対して、AirPodsは聞き疲れのないナチュラルで心地良いサウンドです。
低音域から高音域までなめらなか周波数特性とも表現できます。
このあたりは好みの世界ではありますが、僕はAirPodsのほうが好感触でした。
ペアリング速度・・互角
これはすごいです。
確かに利便さをとるとAirPodsに軍杯が上がりますが、それでもTrueAir2+は爆速です。
マイク音質・・・・互角
私は今回、主に通話メインでの使用を考えて購入をしているので、ここはとても大事なポイントでした。
マイクレベル的には互角、ノイズキャンセル(扇風機の風の音などに対して)などは、TrueAir2+に若干の利があるように感じました。
この点に関しては「かなり使える」感じです。大健闘。
AirPodsとの比較まとめ
音質、質感等で劣るものの、マイク音質や使用感では大健闘
この性能で値段が6分の1であれば、かなり良い選択肢に思えます。
まとめ
総合的に見ても、値段の割にかなり良いワイヤレスイヤホンです。
繰り返しますが、4000円台です。最強です。
これといった致命的な欠点がないのは、高い完成度の裏返しとも言えるでしょう。
「AirPodsのサブ機」としてや「通話メインでの使用」で考えている人にはとてもおすすめです。
是非参考にしてみてください。